「はじめに」・・・『森羅万象福祉学へのパラダイムシフト』とは何か?
「森羅万象福祉学」、聞きなれない言葉でしょうね。
私が「森羅万象福祉学」を提唱したのは、1997年、大学卒業論文にあります。
森羅万象とは・・・
この世に生きとし生けるものすべての存在を指します。
それは鉱物・植物・動物・人間・宇宙、広範囲にわたっての存在です。
森羅万象福祉学とは何か?
社会福祉学は人の幸せを求めて研究していく科学ですが、
森羅万象福祉学は人だけでなく、この世に生きとし生けるものすべての存在が幸せになるためを研究していく科学です。
しかし、森羅万象福祉学を研究していくには、社会福祉学のパラダイムを100%捨てなければ前へ進めません。このことを「森羅万象福祉学へのパラダイムシフト」といいます。
要は量子力学の考え方から福祉学を研究した結果であり、ニューサイエンス的な福祉学といえよう。
なぜ、森羅万象福祉学へパラダイムシフトが必要なのか?
人々を幸せにする科学は「社会福祉学」ですが、近代に入って社会福祉学が提唱されてから現在(2020年)、いまだに福祉問題が山積みしており、何もかも行き詰っており、人々は真の幸せを掴んでいません。
理由は簡単です。
『現代科学は万能ではない』
にあります。
その原因はルネ・デカルト時代に遡ります。
ルネ・デカルトは17世紀に生きたフランスの哲学者です。
彼はこの世を「二元論」に区分できるとして、
ひとつは「機械論的世界観」、
もうひとつは「思惟(しい)する存在」と分けました。
わかりやすく説明しましょう。
あなたの腕時計を見てください。
「機械論的世界観」・・・
時計の裏フタを外して、分解していくと、時計の構造が見えてきます。組み立てなおすと時計として使えます。
「思惟する存在」・・・
腕時計の中に意識・心はどこにあるのかを探しても見つからないのです。生き物に例えると「魂・心・意識・波動・量子・エーテルなど」の表現がふさわしいです。
現代科学は実証主義といい「物事に証明・再現ができなければ科学ではない」という考えがあり、あらゆるものを機械論的世界観的に分析・研究し、ここから科学技術が生まれています。それが現代生活を便利・快適にしてくれる家電・乗り物・経済・法律・福祉などあらゆるものをもたらしています。
社会福祉学も現代科学と同じく実証主義であり、あらゆる福祉現場における出来事と調査データ分析とお金の物差しなど、物質的に機械論的世界観で研究・業務されています。
すべての科学は目覚ましい進歩があるが、代償として危険を伴っています。
例えば、あなたが車に乗ったとしよう。
2020年の現代科学技術では、自動運転のレベルまで進歩しています。
しかし、なかなか生活実用に至らないのです。
なぜか?
道路はいろいろな危険が潜んでいます。いつどこで人が飛び出すかもしれない。走っている先に何か起こるかもしれない。これらをコンピューターがいろいろと判断をして自動運転していくのですが、複雑な道路事情となれば、コンピューターもお手上げなのです。
これが機械論的世界観で究める科学の限界なのです。
社会福祉は?
老人が老人ホームへ入るとしよう。
お金のある老人は自分の資金に見合った老人ホームへ入ることでしょう。
お金のない老人はどうしているのか?市役所などに相談するなど厳しい現実に直面することでしょう。
お金のある老人とお金のない老人、どちらもひとつの老人ホームで差別のないケアを受けることはできないのでしょうか?
機械論的世界観の現代科学(経済・法律・技術)が続く環境の下では絶対できません。
じゃあ、どうすれば、車の自動運転の実用化、老人が幸せに過ごせるのでしょうか?
現代科学に「思惟する存在」を受け入れ、機械論的世界観と思惟する存在を合わせて研究していく「一元論」で科学技術・経済・法律などを究めていけば可能となることでしょう。
安全な自動運転を実現するには・・・量子コンピューターに思惟する存在を組み合わせることで実現できるでしょう。
幸せな老後生活を実現するには・・・ベーシックインカムを超えた新しい概念を生み出せるよう、現代経済と法律に思惟する存在を組み合わせることで実現できることでしょう。
※ベーシックインカムの意味
現在(2020年4月)、コロナウィルスの影響で世界は深刻な時代に入り、この先の生活・生き甲斐などが不安で思いやられます。
皆さん、立ち上がってください。コロナウィルスによる影響をマイナス思考で捉えるのではなく、これをチャンスと捉えて、みんなの力で、今までの価値観を捨てて、新しい価値観を持って、真の幸せな世界を作りましょう。
この世に生きとし生けるものすべての存在が幸せになるための技術と経済・法律など科学へパラダイムシフトしていき、新しい技術と方法論を生み出していきましょう。
森羅万象福祉学は、あらゆる科学の数式に見えない幸福というひとつの無限数値を掛け合わせる法則を提唱しており、あらゆる科学が森羅万象を幸せにする技術・方法論などを生み出すことができれば幸いものである。
宮澤賢治は言っておられた。
「世界全体が幸福にならないうちは 個人の幸福はあり得ない」
森羅万象福祉学は次のように言う。
「福祉という言葉があるうちは、本当の福祉(幸せ)ではない。この世に生きとし生けるものすべての存在が幸せに過ごせる社会が来たら、あえて福祉という言葉を使う必要がなくなるでしょう」